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2023.02.10

2月2日、映画「かば」を上映し、241人が参加しました

監督のトーク 右から川本貴弘監督、手話通訳者2人、司会

川本貴弘監督

2月2日に当協会の自主事業として映画「かば」を上映し、241人の参加がありました。
映画「かば」は、生きることにもがく中学生たちに正面からぶつかり、支えようと奮闘する蒲(かば)益男先生たちを描いた物語です。大阪市内の中学校に新任講師として赴任した加藤愛先生は、一部の生徒が反抗的な態度をとるため、思うように授業が進められないと自信を失いかけます。そんなとき、野球部のコーチを勧めてくれたのが「かば先生」だったのです。かば先生たちが、生徒の家庭の状況も把握しながら生徒と向き合う姿を見て、加藤先生も生徒に寄り添い、少しずつ成長していきます。いつしか「しんどい背景を抱える生徒たちと出会えて幸せ」と話す加藤先生。以前は大げんかをしていたのに肩を組みながら笑いあう生徒たち。
上映後の川本貴弘監督のトークでは、映画がひとり歩きしないように、鑑賞された方には制作のきっかけや教師たちの思いなどをできるだけ伝えるようにしていると話されました。また、この映画で起こったさまざまな問題は、十分に解決はしていないが、「子どもと向き合う」ことを大切にしたかったこと、最後は生徒の笑顔で終わらせたかったという言葉が印象的でした。参加者からは「人を信じること、人とつながることの大切さを再認識しました」「子どもが生活している家庭の問題まで掘り下げて考えていくことが大事だと思いました」などの感想が寄せられました。
当協会では市民活動部会を設置し、会員自らの企画・運営により、講演会や映画会など市民向けの人権啓発事業を実施しています。こうした自主事業が今後も継続して開催できるよう、当日に寄付を呼びかけたところ、参加された皆さんから19,652円もの温かい寄付を頂戴しました。ご支援ありがとうございました。

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